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「・・・あとでみせて。」
紗江子のほうがちゃんと授業を聞いてると思いきや、花のほうがちゃんと聞いてることのほうが多い。
そもそも、紗江子は国語・英語・数学以外はほとんどの時間で半分意識が遠いところに逝っている。
ちなみに花曰く「あたしは授業中に寝たことはない。違う事してて黒板見てないのがほとんどだけど、耳はちゃんと話聞いてる。」らしい。
「やっぱりな。まぁ後で見せてやんよ。とりあえず今は箱だ箱。」
「まだあるの!?確かに何かカラカラ言ってるけど。」
その後も紗江子は箱を開け続けて、ついに2×2×2の箱になった!
「なんかいっぱいあったみたいに言ってるけど、4回しか開けてないよ?」
「はぁ?誰に言ってんの?ほら!まだあんぞ!パカッと行け!パカッと!」
パカッとはいかなかったが、普通に開けた。
「・・・またでてきた。ちょっと期待を裏切られたよ。いい意味で。」
でてきたのは1×1×1の箱。
この大きさになるとさすがに小さい。
「ふふーん♪凄いでしょ!さぁ開けろ開けろ!」
「まだあんのぉ?」
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