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「・・・・・・・・」
「ん?どうした?ん?」
「うちの期待を裏切ったね。悪い意味で。もー!」
中に入っていたのは箱ではなく消しカス&紙の切れ端を丸めたごみ。
半ば無理やり入れられていたのでちょっとあふれた。
「いやー。プリントってさ?切らないとノートに貼れないじゃん?で、でたごみどーしよっかなぁって思ったわけよ。邪魔だし。そこで!この箱の出番だ!というわけですよ。」
「つまり花は授業放棄してゴミ箱作ってたわけ?」
「いぇす!おふこぉす!」
なにがもちろんなのかは紗江子には分からなかったが、とりあえずこいつの頭は小3レベルだなっ!と悟った。
「これどーすんの?うちは受け取らないよ?」
そういいながらご丁寧にすべての箱を元通りにしまう紗江子。
「そーいうとおもった。つーかしまってくれないでいいのに。うーんどうしようかなぁ。結構時間かかったしなぁ。すてんのもったいないなぁ。うーん・・・」
花はしばらく悩んだ後、結論は出せなかった。丁度チャイムが鳴ったからである。
その後箱の存在は忘れられ、定時制の方々に捨てられたのであった。
※花たちの学校は普通科と夜間定時制が時間別に同じ校舎を使っております
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