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『そのようなことできません!私たちは皆、凪紗様がいなかったら野垂れ死んでいた人間なんですから…。』
『ここにいる全員凪紗様に恩を感じておるんです!これくらい当たり前です!』
口々に列を成していた者達が凪紗に声をかけた
「ありがとう…。でも私はきっかけというものをあげただけだよ。後はお前ら自身の力で立ち上がったんじゃないか…。」
凪紗は下を向いて顔を真っ赤にして呟いた
感謝され慣れないので気恥ずかしい
『もう…そろそろ行かないと間に合いませんよ!ちゃんと凪紗様の馬も連れて来ました!』
1人の男が連れて来た凪紗の馬は通常の馬より大きく、なんとも優美であった
「重ね重ねありがとう。早く行かないと!」
そこらの大名よりいい馬に飛び乗り頭を撫でた
「今日もよろしく頼むな。風(ふう)。」
風と呼ばれた馬は情報屋達が集まって凪紗にプレゼントした最高の馬である
琥珀色の鮮やかな目に黒く艶やかな身体と鬣(たてがみ)、鉄のような蹄
誰が見てもうっとりしてしまうような美しさだ
本当に私が乗るにはもったいないくらいの馬である
「じゃあ皆、後はよろしく頼むな。」
『『お任せください!!』』
手綱を少し強く引き屋敷のある山奥に向かって風を走らせた
~遂にこの作品を書き始めて3年が経ちましたヽ(゚∀゚)ノ
高校受験だったあの頃から今は大学受験です。ちょこちょこ時間軸がおかしいことに気付き出しましたので編集していきます~!もう一度最初から読んでも面白いように改良致しますのでこれからもよろしくお願いいたします!
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