31人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はもう1人の男に向かい言い放つ。
「アンタもヤる?次は手加減しないよ?」
そう言うと男は気絶したチャラ男を担いで逃げていった。ダサ
「あの…ありがとう霧矢君!助けてくれて」
なんかモジモジしながら佐藤が言ってくる。なんだコイツ、トイレか?
「いや、気にするな佐藤。それより用事があるんだろ?送ってくよ」
俺はスカイボードに乗り佐藤に手を差し出す。
「ありがとう!じゃあデパートまでお願い!」
そう言って佐藤はスカイボードに乗り、俺の背中に抱きついてくる。最高。
「それにしても不運だったな、大の大人にナンパされるなんてな」
俺は半笑いで佐藤に言う。
「ちょっと何で半笑いなのよ!!本当に怖かったんだから…」
そう言って佐藤は顔をうずめる。
「ハイハイごめんごめん。ハンバーガー買ってやるから怒るなって」
「本当に!?ポテトもつけてね!」
佐藤はすぐ顔をあげやがった、しかも満面の笑みを浮かべて。
「お前嘘なきしやがったな?」
「いっひっひー引っかかったな?霧矢君は優しいから引っかかると思ったよ」
人の良心を利用しやがったよコイツ。末恐ろしい。
「あっ着いたよ!私先入って選んでるね!」
そう言って佐藤は店の中に入っていった。行動力が凄いなおい。
「決まったか?」
「うん!はい伝票」
佐藤はそう言って俺に伝票を渡してきた。チーズバーガー三個に炭酸M二つにポテトが一つ、がっつりだな。
「佐藤、お前こんなに食えんのか?」
そう言うと佐藤が顔をぷくっと膨らませて言ってきた。
「霧矢君の分も頼んだの!霧矢君お腹鳴ってたから。私そんなに食いしん坊じゃないもん!ふんだ!」
佐藤は店から出て行ってしまった。
「可愛らしい彼女さんですね。大事にするんですよ?」
「ハァ…あはは」
そう言って俺は代金を払って店を出た。
最初のコメントを投稿しよう!