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それから俺はひたすら武術に打ち込んだ。親を殺した奴への復讐心と、何も出来なかった自分への怒りを殺すために。
「燈、お前一週間後の大会に出なさい。なにお前なら勝てるよ」
そう言って爺ちゃんは半ば強引に俺を大会に出場させた。
結果は優勝。しかも全て一分以内で。いつも爺ちゃんと稽古をしてる俺にとって同い年の奴らは、ただの遊び相手に過ぎなかった。
「爺ちゃん俺道場に入るよ。いいだろ?爺ちゃんの道場なら強い奴もいるだろうしさ」
爺ちゃんは驚いていたな。まさか俺が道場に入るなんて思ってなかったんだろうよ。
それから毎日俺は稽古に明け暮れた。中学に入る頃には県内に敵はいなくなっていた。
「つまんねえなー。お前らじゃ話になんねえわ。爺ちゃん、俺中学違う県に入るわ。だから手続きよろしくな」
そう言って道場を飛び出してから爺ちゃんには会っていない。電話はしてるけどな、直接会っていない。
中学に入ったら俺は誰にも適わなかった。全てのレベルがこの中学の奴の足下にも及ばなかった。
「これだ…これだよ!この打ちのめされた後のこの気持ちだ!やっと楽しめる場所に俺は来たんだ!」
死ぬほど嬉しかった。初めて自分が本気になれるような気がして。
俺は入学してから毎日稽古に励んだ。汗を流し、涙を流し、血を吐き、俺は武術にひたすら打ち込んだ。
空手や柔道ほど楽しいことはなかった。
そしてついに
「一本!優勝霧矢燈!」
中学の全国大会で優勝することが出来た。俺は初めて嬉しくてないた。この時中学三年。
俺は大会を終えて家に帰った。そしていつものようにテレビをつけた時だった。
「NASAが新たな惑星を発見しました!この惑星には人類が移住できる可能性があるとして、NASAが惑星にむけて無人探査機を発射しました!」
「人類の移住ねえ…何言ってんだ?」
俺はあまり頭がよくない
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