惑星の発見

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あの後ディノを走って追いかけたのはいいが、勢い余って飛び膝蹴りをくらわせたのは言うまでもない。 「あーめんどいわー。なんで朝会で表彰されなきゃいけないんだよ。あーだるい。」 なんか、日本一になったから表彰されることになった。 「表彰。霧矢燈殿、アナタは全国──」 長い。校長の話長い。 「ありがとうございます。」 一応しっかりもらっとくか。爺ちゃんの家に送らないとな。 賞状を受け取り俺は自分の列へ戻り座る。 「あー腰痛い。あのハゲ話長いんだよ、残り少ない毛根死ね」 と俺が校長に悪態をついていると 「もお霧矢君、そんな事言ったら校長先生が可哀想だよ!」 隣にいた女子が話しかけてきた。 女子の名前は佐藤奈緒(サトウナオ)。学園一の美女にして学園一の天才だ。 才色兼備とはまさに佐藤の事を言い表した言葉だな。 「でも佐藤もそう思うだろ?毛根死ねって」 俺はそう言って佐藤に顔を近づける。シャンプーのいい香りが広がる。 「ななな!何言ってるのよ!バカァ!」 佐藤はそう言ってそっぽを向いてしまった。顔を少し赤らめていたな。 なぜだ? 「NASAの発表により──」 NASA?校長今NASAと言ったか?まさか中学でも惑星の話をしているのか。 「NASAの発表により我々人類は地球を飛び立つかもしれない。だがみんなに一つ聞きたい。それでいいのか?いくら新しい住みかが発見されたからと言って生まれ育ったこの地球を簡単に捨ててしまっていいのか?この美しい自然や歴史は簡単に捨ててしまってもいいのか?こういう事を少しは考えてみて欲しい。」 校長の問いかけで朝会が終わった。 生徒たちはクラスに戻っていく。 「俺かーえろ」 そう言って体育館からでようとした矢先 「霧矢君ちょっといいかな?」 先生に呼び止められた。
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