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「何すか先生」
俺は制服のポケットに手を突っ込みながら先生に聞く。
「実はアナタにNASAからお呼びがかかってるのよ」
ん?NASAからお呼び?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
「NASAっすか?」
平然を装う。ここで取り乱したらカッコ悪い。あくまでも平常心。
「そうよなぜかは話してくれなかったけどNASAは世界中の若い武道家を集めてるらしいの、だから霧矢君にも声がかかったわけなの」
NASAが武道家をねえ。なんか引っかかるなあ。だってさNASAって世界中の天才が集まる場所だろ?そんな場所に腕っぷしが強いだけのバカを呼んで何のメリットがある?
考えられるメリットは3つある
①自分達が動く必要がない
②身体能力が高い者を使った人体実験
③新たな研究をこなすための人形
これくらいしかメリットないはずだ。
待てよ…③の可能性が一番高くないか?NASAは最近新たな惑星に無人探査機を送ったと言っていた。
もし人が行けるとわかっていたら?NASAは人を送り込むはずだ。でもNASAの人間ではダメだ。理由は簡単だ。
優秀な頭脳を失いたくないから。
たぶん、いや理由はコレだろうな。
「いつまでに返事すればいいんすか?」
「一週間後に返事を頂戴。別に強制じゃないから断ってもいいわよ。あとこのことは誰にも話さないようにね、じゃあ教室にもどりなさい」
そう言って先生は体育館から出ていった。
一週間か、調査には充分な時間だな。
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