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「あの…どこから入ったんですか?」
「玄関からですわよ。わたし、泥棒ではなく最近、流行りの家出少女なだけです。」
「ふ~ん。」
アジアは、無精ひげを触りながら呟いた。
「ふ~んとか、そうとか、そういう言葉は失礼ですわよ。」
「どうしてですか?」
「そのような言葉、相手に関心がない。相手の話しをちゃんと聞いていない場合に男性が良く使う言葉です。」
「すいません。」
「ほら、平謝り!キー!!わたくしそんなお返事された事、生まれて初めてです。屈辱、侮辱です。」
「うるせえよ!」
「ごめんなさい…。」
アジアは、少女の髪の毛を優しく触りながら言った。
少女は、少し震えながらうっとりした表情でアジアの胸の上に体を密着させている。
そしてそのまま再び眠ってしまった。
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