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「先生に指されてるよ?」
ロズに指摘されて、先生の顔色を伺うと優れているとは言えなかった。はい、怒っています。
「ありがとう、スカーレットさん。リューホさん?成績が良いからといって授業を疎かにしてはだめよ?」
先生は僕を起こしてくれたロズに感謝すると、今度は僕へ優しく注意してきてくれた。
「はい、先生。すみませんでした」
僕は言われたことをすぐに認めて先生に謝罪した。やはり、まだ小さい子供だから注意だけで済ましてくれるのだろう。思ったよりも怒られずに済んだ。
そう僕がホッと胸を撫で下ろすと先生は僕を見ながら満面の笑みで話を続けた。
「すぐ自分の非を認めるのは良いことです。ではリューホさん、魔法の種類について詳しく皆さんにわかりやすいように説明しなさい」
やっぱり怒っていた…。魔法といわれても、大まか過ぎて逆に説明し難いのにな…。意地悪をしてくれるぜ。
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