1720人が本棚に入れています
本棚に追加
「気持ちが整理できないのも無理はないでしょう。しかし私はゆっくりしている暇はないのです」
随分と焦っているようだ。姿が見えないので憶測に過ぎないけど。
「失礼。私はあなたの世界では神、あなたがこれから行く世界では精霊と呼ばれている者です」
そう頭の中に響いてくると同時に声の主は姿を現した。女性のように見えるが男性と見られてもおかしくない顔立ちだ。
というかさっきから心を読まれている。なんということだ。これでは声というものが要らないではないか。
「すみませんがそんなどうでもいいことに付き合ってる暇はないのです。手短に説明させて頂きますよ。これからする事は本来あってはならないことなのです」
またもや心を読まれる僕。そして、真剣味が増してく神様の口調。
いくら僕でも察しがつく。もしかしなくても転生ですか?
最初のコメントを投稿しよう!