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「なんでもはわからないよ。世界には知らないことだらけさ。僕にはロズの知らないところがあるし、ロズだって僕がいろいろわかってるって今まで知らなかっただろ?
だから、僕は知らないことを知りたいんだ。もちろん、ロズのことだってもっと知りたい。僕は他人より知りたいって思いが強いだけなんだよ」
ここで、リョウは何でも知ってるから困った時に聞こう、となるとめんどくさいので、僕は諭すようにロズに話してあげた。
しかし、案の定、顔には疑問の意志がありありと出ていた。
「難しかったかな?」
「えーと、つまり、リョウは勉強熱心ってこと?」
「ま、まぁそうだね」
的を射てるようで射ていないロズの返答に僕は返事に困りながらも、これ以上説明しても無意味だと思い肯定しておくことにした。
何はともあれ、僕の自由な学園生活の始まりだ。
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