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そして、次の日、僕は校長先生に呼ばれていて今、校長室の前に立っていた。ある程度こうなることは予想していたが、考えたくなかったことだ。
あの威圧感が僕は苦手だ。自分の思考が鈍ってしまう。だから、僕はあまり校長先生と関わりたくなかった。
しかし、呼ばれたとあっては行くしかないだろう。悲しいことに、これが先生と生徒の関係なのである。
意を決して僕は軽くドアをノックした。
「入りなさい」
入学式以来の威圧感たっぷりの声に少したじろぐが、直ぐに入らないと次に何を言われるかわからないので僕はドアノブに手をかけてゆっくり回した。
「失礼します」
しっかりとした口調で言えた。文句なしだ。これならどんな話が来ても手っ取り早く終わらせられそうだ。
そう思い顔を上げて室内を見回すと、僕と同じくらいの金髪の子がいた。事前にもう一人呼ばれていると聞いていたので、多分この子ことだろう。
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