お見合い

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蒼に連れられ家まで来た。 はぁ。 『ただいまー』 『お帰りなさいませ里穂様』 『様いらないって言ってるのにぃ』 『そうはいきません。旦那様と奥様がお待ちです』 私の家にはメイドが5人と私についている執事兼運転手がいる。 お父様は車で学校行って欲しいみたいけど目立つから断っている。 その代わり、必ず蒼と行くようにしている。 蒼はお父様から認められてるんだよね。 『里穂来なさい』 『はぁい』 『これを着なさい』 和服……はぁ。着物って動きにくいから嫌いなんだよね。 お母様が着させてくれるみたい。 『里穂こっちに来なさい』 『はい』 『里穂、学校楽しい?』 『はい』 着替えながらお母様が話しかけてくる。 『蒼くんがついてるから大丈夫よね』 『はい。そうですね。』 『今日の相手も里穂と同じ学校の人よ』 『そうなんですか。何年生なんですか?』 『里穂と一緒よ』 『ふーん。誰だろ?』 『写真あるわよ?みる?』 『いい。どうせ断るし』 『そんな事言わずに……気に入るかもよ?』 気に入る訳ないよ。 『はい。出来上がりよ。うん。可愛い。後はメイド達に化粧させましょう』
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