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私は玄関につき、上履きに履き替える。
『うっせーな。お前に興味ねーんだよ』
こんな声が聞こえてきた。
酷い人もいるもんね。
興味本位で声がする方を見てみた。
ヤバッ
一瞬その男と目があってしまった。
『なーに見てんのかな?』
『……ただの通りすがりなんで気にしないで下さい』
『悠真?』
『蒼か。』
『蒼知り合い?』
『あぁ。同じクラスの高梨悠真。悠真、こいつは幼なじみの橘里穂』
『ども。』
こんな最低な奴と蒼が友達だなんて信じられない。
『りーほちゃん。よろしくなっ』
『誰があんたなんかと。行こ、真美。』
『えっあ、うん』
私は高梨悠真を無視して教室へ向かった。
見合い相手が悠真だとは知らずに……
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