ティラミス

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夕ごはんを仕上げ、テーブルの上に並べ終わった頃、葵の掃除も終わった。 「…良し。合格。」 「やったああぁぁ!」 葵ガッツポーズ。…そんなに嬉しいか? 「………俺、もしかしたら大学は海外に行くかもしれん。」 「「……………へ?」」 夕ごはんの途中、言わなければいけない事を言った。 「今日家に帰った時に、親父が海外進出するから様子を見て来いと言われた。あの様子からすると、マーケティング旅行の雰囲気ではなかったから可能性は高い。」 「「…………………。」」 びっくりしすぎて2人共言葉が出ず、口をぱくぱくしている。 「お、おれ、付き合って一年で超長距離恋愛!?」 「うおぉ!?予想外だよ!そんなに早く離れちゃうの!?」 「優、俺と超長距離恋愛するつもりなのか?」 そこに驚いた。てっきりこれで終わりだと思ったから。 「え?だって、しょうくん帰ってくるでしょう?」 「あー………なるほど。そういう事か。…多分……うん。多分帰ってくる。」 「その多分って言葉ちょい怪しいな。」 葵、そこに突っ込むか。 「そのままあっちでって事になるかも知れないからな。絶対とは言えん。」 「そっかぁ………でも、おれはしょうくんと別れたりする事はないよ!」 優の明るい笑顔で、俺の心配は綺麗に払拭された。 「そうか。ありがとう、優。」 頭を撫でるとふにゃっと笑ったので、俺はさらに癒された。
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