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「りゅうちゃん、しゅうちゃん、おままごとしよ??」
「おれヒーローごっこがいい!」
「ひなもヒーローやるぅ!」
「えー?おままごと‥‥」
「ぼくとやろう、ゆうみ」
「うん!」
昔から男勝りというか、やたら元気で。
おままごとより、ヒーローごっこ。
お絵かきより、おいかけっこ。
お人形遊びより、木登り。
そんなおてんば娘──赤城陽菜。
ひなはおままごとも好きだったけど。
それよりもヒーローごっこやおいかけっこ、木登りのが好きだったから、いつもヒーローごっことかをする龍ちゃんについて回ってた。
秀ちゃんは、優実のおままごとの誘いを三人の中で唯一受け入れる、優しい人。
優実はひなが返事を断っても、残念そうな顔をするけど何も言ってこない。
とりあえず毎日はこんな感じでゆっくりと──でも少し早く、進んでいた。
―――――
「よしっ。準備おっけー!行ってきまーすっ」
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