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僕が行けばドロッチェ団は勿論マルクやタランザ、そして巻き添えを喰らったらしい大王達がそこにいた。いつぞや一緒に冒険した黄色ワドルディの"ドルディ"と緑ワドルディの"ディルド"までいたものだから驚いた。聞けば彼等は「モニターになってくれたら少しだけ謝礼くれるみたいなんだな」と小声で教えてくれた。
なーんだマホロア、お金くれるんだったら教えてよ~!
「ヨウコソ! 早速ダケド今回は僕が新タにオープンした施設のモニターにナッテ欲シインダ!」
「なぁドク。その施設ってどんな感じなんだ? まさか危険なものじゃないよな…?」
「そんな訳無いぞ。一応ワシも監修し、体験したんじゃ。楽しい事間違いなしじゃ!」
「手前が体験し、且つ無事ならまだ安心だけどよ…」
──…
そんなこんなで僕達はマホロアのテーマパークへ案内された訳で。新たにオープンした施設はお客さんが減った施設を改築した建物なんだとか。確かこういうのは『リノベーション』って言うんだっけ?
「──では本題と行こうかのぉ。マホロア」
「ソウだね。…ヨウコソ魔法使いの卵達!」
「「!!?」」
鍵が閉められ、施設の中は薄暗い。
ようやくドクの手でボンヤリとランタンの様なもので灯りが灯されたので辺りを見渡せば古びた本があちこちにある。ファンタジー小説の挿絵でよく見る図書館の様だ。
「案内人を務めさせてもらうはこのワシ──"サイエンシス=ドターク"と」
「"真幌 悠"です。最後までどうぞよろしく」
「お前…! いつの間に衣装が!」
「ドドドどうなってるんですか!?」
まずは登録だよ、とモニターを指す。
それには仮初めの名前、魔法名、攻撃力etc…と要は彼等が作り上げた世界で生きる為の情報を入力し、登録しなければいけないらしい。
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