八人目の魔王誕生の日

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「面倒くさい…」 学校の屋上で、空を見上げながら呟く少年がいた。 彼の名は『氷上冬夜』何処にでも居そうなごくごく平凡な高校生である。 俺は学校が嫌いだった 学校なんて毎日のちょっとした暇潰しでしかないのだから。 「帰ろうかな…でもなぁ…」 どうせ家に帰っても誰もいない 家に帰ってもただ静かな空間があるだけ。 「ハァ… 面倒くさい…」 そんな事を言っていると、屋上の扉が開き3人組の不良達がこちらに向かってやって来る。 「おい、氷上!おめぇ何サボってるんだよ!」 面倒くさい奴等に絡まれてしまった などと思いつつ、冬夜は適当に答える。 「別に… お前らには関係ないだろ…」 「おい、氷上!あんまし調子に乗るなよ!じゃねぇとボコボコにすんぞ!」 (弱い奴ほどよくほえるよな… 一人じゃ、何もできないくせに…) 冬夜は冷めた目で不良達を見る。 「テメェ… おい、やっちまうぞ!」 怒声と共に不良達が殴りかかってくる。 「ハァ… 面倒くせぇな…」 最初はやる気がなかったものの、やがて冬夜は拳を構える。 「来い!」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄
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