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「面倒くさい…」
学校の屋上で、空を見上げながら呟く少年がいた。
彼の名は『氷上冬夜』何処にでも居そうなごくごく平凡な高校生である。
俺は学校が嫌いだった
学校なんて毎日のちょっとした暇潰しでしかないのだから。
「帰ろうかな…でもなぁ…」
どうせ家に帰っても誰もいない
家に帰ってもただ静かな空間があるだけ。
「ハァ… 面倒くさい…」
そんな事を言っていると、屋上の扉が開き3人組の不良達がこちらに向かってやって来る。
「おい、氷上!おめぇ何サボってるんだよ!」
面倒くさい奴等に絡まれてしまった
などと思いつつ、冬夜は適当に答える。
「別に… お前らには関係ないだろ…」
「おい、氷上!あんまし調子に乗るなよ!じゃねぇとボコボコにすんぞ!」
(弱い奴ほどよくほえるよな…
一人じゃ、何もできないくせに…)
冬夜は冷めた目で不良達を見る。
「テメェ… おい、やっちまうぞ!」
怒声と共に不良達が殴りかかってくる。
「ハァ… 面倒くせぇな…」
最初はやる気がなかったものの、やがて冬夜は拳を構える。
「来い!」
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