崩壊しかけた世界の中で…

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逃げついた先 そこは 戦場だった。 今の世界は 少年に休むことを許さず。 少年は 休むこと無く 走り出した。 走り出さなければ いけなかった。 そして目の前に 敵が現れた。 既に銃口は 少年の頭を狙っていて、 かわすことも 守ることも 出来ない 距離だった。 少年は思った。 終わるのか? ここで、 こんなところで 終わってしまうのか。 嫌だ!! 終りたくない!! 僕は! 生きたい!! そして 少年の力が 目を 覚ました。 気がつくと 少年は立っていた。 死んだのか とも思った。 しかし、 足元の 死体の山が それを 否定した。 これを築き上げたのが 自分だということは、 わかっていた。 自分の記憶では ないかの様な でも それは確かに 少年の 記憶だった。 自分は化物だ。 少年は思った。 少年が 手を振ると 大地が抉れ 敵も 味方も 死んでいった。 少年への攻撃は 少年の意思に関係無く 何かで防ぎ 跳ね返した。 会いたい。 少年は思った。 少年の身体が 移動を始めた。 会いたい。 少年は思った。 少年が移動すると 大地が抉れ 突風が巻起こった。 会いたい。イリナ!!
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