12、猫に変身したよー。本当だよー。

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12、猫に変身したよー。本当だよー。

 ぺろぺろ、ぺろぺろ。  すりすり、すりすり。 「みゅ? 何だ耳毛と指毛か。お腹すいたのかい?」  夜中の2時に2匹の猫に起こされた。  はいどーぞ。僕は近くの海までジェットに変身し行き、アジやイワシとかを捕って来て2匹にあげた。  猫かわいい。そうだ、今日は猫になろう。  僕は猫に変身した。  ピッカピカー。 「ふぎゃー、うがー」  ど、どうしたの? 耳毛、指毛? 僕から逃げたりして。僕は自分の体を部屋にあった鏡で見てみた。あ、猫じゃなくて猫科の動物のライオンに変身してしまった。  頭の中で猫じゃなくて、ライオンをイメージしていたよ。ごめんよ。2匹のキャット達。  あ、だんだん2匹を食べたくなって来た。やばいその気になってきた。これはまずい。  僕はすぐに元に戻った。  許してよ、耳毛、指毛。  しかし、2匹はまだブルブルと怯えている。指毛のほうは、おしっこをしていただけだったが。  ピッカピカー。  僕はふっかふかの極上毛布に変身した。  今日は僕の暖かな胸でさっきの出来事を忘れてゆっくりおやすみ。  今日は僕が君達を包んであげるよ。  耳毛と、指毛は僕にくるまってきた。 「ふにゃーん」「にゃっにゃにゃーん」  毛づくろいをしている。落ち着いたようだね。  僕もまた眠るとしよう。  今日は毛布になった僕におしっこやうんちをしても怒らないからね。  じゃあ、おやすみ。
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