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6、ネズミに変身したよー。本当だよー。
へっくしょん。
くしゃみで目覚めたよ。朝の7時だよ。
服を全部脱いだよ。朝シャンをするよ。階段を下りて風呂場に行ったよ。
シャワーを出して、体のいたるところにかけてマッサージをしたよ。
シャンプーじゃなくて石鹸で髪の毛を洗ったよ。ゴシゴシ、シゴシゴ。
はいさっぱりしたよ。今日は何に変身しようかな。そうだ、ネズミに変身しよう。そうだ、それがいい。ああー、イイー。
ピッカピカー。はい僕ネズミ。チューチュー。
まずはどこに行こうかな。はい下水に決定。
下水の入り口を見つけました。入りました。
暗いなー。湿度高いなー。
僕は下水を渡り、見知らぬ家のある部屋に到着しました。
うえ? ネズミいっぱいいます。数にして数万匹ぐらい。どうして??
僕、慎重に部屋をうろつきます。誰もいません。
僕は他のネズミに近づきます。
「チュー、チューチュー? (どうしてこの部屋にたくさんネズミがいるの?)」
するとネズミ達が答えます。
「チュー、チュッチュチュー(人間達に捕まえられて実験されているんだよ。ふぇーーん)」
僕は悲しくなりました。哀しす。寂しす。カタルシス。
僕はいったん変身を解きました。そして、さっきまで同類だった数万匹のネズミ達を解放しました。これからは人間達に捕まらないで、頑張ってね。
僕は再びネズミに変身し、全てのネズミとハイタッチならぬ、ハイチューをしました。
僕は再び下水を通り、家へ帰りました。
まだまだ人間は何を考えているのかよく分からない。
僕は複雑になった心境を振り払うため、夕食は焼きネズミにしました。腹を満たし、運動のため、腹踊りをしました。
そして僕は満月を一度眺め、穏やかな眠りに付きました。
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