7、本に変身したよー。本当だよー。

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7、本に変身したよー。本当だよー。

 ぱちくり、おはよう。  今日も元気に変身します。  朝は食べませんでした。  天気予報を見て、家を出ます。  ゲーセンに行きます。着きました。  ゲーセンの中はかなりの大音量で、僕びっくり。  僕は本に変身しようと思ったのだが、ただ変身するだけじゃつまらないのでUFOキャッチャの景品になろうと思ったんだ。  なので、僕はまずは小さい、ハエに変身し景品を取り出す所から景品の置かれている場所に移動しました。  そして、着いたら人間に戻ることなく本になりました。  実は変身の呪文は声に出さなくても頭の中で強くイメージして心の中で唱えれば変身できるのだ。  僕は『今までの想像の斜め下を行く妖艶な本』という本に変身した。  さっそく、来たよ20歳ぐらいの人が。鼻息が荒そうだ。ガラスが曇っている。僕を手に入れようと興奮しているのだろうか。 「ゲへぐへフッフェ」  男の人が口を開けよだれをたらしそうな勢いで言っている。  さっそくお金を入れたね。  おおー、おしい。  ああ、そこは違う。  おっ、ああ後少し右だ。  ふう、もう100回目だよ。どれだけ僕が欲しいんだい。  あ、ようやく僕を持ち上げたね。  お見事、はいおめでとう。  男は僕を手に取りページをめくった。 「フンガラドッカン。き、汚いぞ。なんだこれは。ミイラにグラビアポーズをとらせた写真集なんて。許さん」  ああ、お気に召さなかったか。しょうがない。  おい、僕を外に連れて行ってどうするつもりだ。  ボッ、ボワボワ。  ああ、僕燃やされている。  燃やされた僕は、灰になりしばらく散った後で、再結集し再び元に戻った。  僕は家に帰る途中ミミズを大量に見つけたので家に持って帰り、内臓を取り除き今日の晩飯にすることにした。  今日も充実した一日だった。  僕は家に紛れ込んできた野良猫を勝手に耳毛と名付け今日は耳毛と寝ることにした。  おやすみなさい。
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