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「……何?どうしたの?」
見ていた事に気付かれてしまった
「い、いや何でもない!気にしないでくれ」
「そう…」
特に表情は変えることがないらしい。俺が誤魔化すとすぐ佐々川の見張りを続ける
「(まさか…紫乃も?)」
そう考え付いた時に翔梧が小走りで縄跳びを持ってきた
「おーい!持ってきたぞ!!」
「何で縄跳びなんだ?」
「だって縛れそうなのがコレしかなかったんだよ!」
「だからって…縄跳びかよ」
確かに学校内に切れにくそうな縛れる物は限られているが…と思い引いた目で見る
「贅沢は言ってられないじゃんよ!!」
「ま、そうかな…」
仕方無いから今回ばかりは妥協してやり、佐々川の手足を縛る
教師を縛るなんて事は、もう二度とこんな事はしたくないと思った
「縄跳び?」
縛られている佐々川も驚いていた
「え…………縄跳び?」
少し遅れて縄跳びの存在に気付いた紫乃も引いた目で翔梧を見る
「何で紫乃っちもそんな目で俺を見るんだよ!?別にコレしかなかったんだからしょうがないだろ!」
「…………」
引いた目は変わらない
「まぁまぁ!私は翔梧君がそんな趣味じゃないのは知ってるから大丈夫だよ♪」
結花が、引いている俺達をなだめる様に入ってきた
「姫っち…!」
「だって翔梧君はちっちゃい女の子の方が好きだから、縄跳びで縛るなんて趣味じゃないよね♪」
「へ?何言ってるの…姫っち」
「翔梧お前…ロリコンだったのか?」
「青葉、教師として最後に言っておく…その道には走るな」
「……キング・オブ・ロリコン」
「もう嫌だよぉぉぉ!!」
と言うと、教室の隅でいじけてしまった
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