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「それにしても、何か暑くないか?」
「本当だ~!汗かいてきちゃったよ~」
手で顔を扇ぐ
「(……!)」
隅にいた翔梧はそのまま皆にバレないように廊下に出て行く
その直後
パリーン!!
教室の窓ガラスが割れて外から誰かが飛び込んできた
「!?」
慌てて拳銃を構える錬也
その構えた先には
「あ~あ~…何だァ、佐々川ちゃんてば捕まってやんのォ~」
そこには赤い髪でツンツン頭の中学生位の男が佐々川を笑いながら立っていた
「く、紅か!?」
佐々川が焦っている
「その名で呼ぶんじゃねェよ、この作戦中はコードネーム:『アポロン』だからなァ。ったく…大の大人が学生に負けた上に捕まるなんてなァ~」
皮肉そうに笑いながら見下す
「それにしても、あれ?知ってる奴の気配もしたんだけどなァ。俺の勘違いか?」
一人でに首を傾げる
「誰だお前は?」
拳銃を構えながら問い掛ける
「あぁ?誰かって?そんなのは教えねェ~よ…ってもう言っちゃったな、俺の名前は『アポロン』だ。ただ今のお前達には手を出すつもりはねェ…目的はこの佐々川ちゃんの回収だけだからなァ!」
「アポロン…それに回収だと?」
「そ!理由は教えてやらないけどな。後、俺からしたらどォでも良いけど、政府の豚共やゼウスはお前に興味があるらしいからなァ!簡単に死んでくれるなよ」
そして佐々川に縛ってあった縄跳びを簡単に千切り、そのまま抱えて割って入ってきた窓ガラスから出ようとする
「おい!ちょっと待て!!まだ聞きたいことが!!」
引き止めようとするが
「今は時間が無いもんでねェ…話の続きはまた今度だ!じゃあな~………ベルセルクの坊っちゃん♪」
一番近くにいた俺にギリギリ聞こえる位の声で囁いた
「!?、テメェ!!」
捕まえようとしたが、三階の窓から佐々川を担いだまま飛び降りる。急いで窓ガラスの下を覗いたがそこにはもう誰もいなかった
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