悪夢と真実

18/27
前へ
/38ページ
次へ
「クソ!今の奴は一体」 考えようとしたがやめた、まずはこの学校を出る方が優先だ 「………」 と、そこに翔梧が廊下から帰ってきた 「あ?翔梧いつの間に廊下に行ったんだ?」 「いや、急にトイレに行きたくなっちゃってさ!それよりも窓ガラスが割れる音がしたけどどうしたん?」 「それがね、佐々川先生が回収されちゃったんだよ!」 「ごめん、大まか過ぎて分からないじゃん…」 「なんか突然に『アポロン』って奴が現れて、佐々川を連れて行ったんだ」 「へ~なんだそりゃ…出来事は分かったけど内容がさっぱりだ」 『やれやれ』とでも言いたげな感じで首を傾げる 「細かい詮索は後だ!早くここから出るぞ!!」 4人は急いで校舎内から脱出する 「(アポロンねぇ…)」 走りながら見た翔悟の横顔はいつになく真剣に見えた ~錬也宅~ 「ぷは~!助かったじゃん」 緊張の糸が切れたのか、翔梧が深呼吸をする 「誰とも会わなくて良かったね~」 結花も荒い息遣いで話す 「それに…しても……あの連れていった奴は………」 紫乃も息を切らしている 「ああ、アイツは何者なんだ…(俺の正体を)」 そう考えた時 「錬也」 結花がいきなり名前を呼んできた 「どうした?」 「あの人が最後に言った言葉、私聞こえちゃった」 「…………………そうか。」 「錬也が、あのベルセルクの子供だって本当?」 「!?(だから…私の…)」 納得をする紫乃 「錬也…」 心配そうな目で見てくる翔悟 「教えて錬也、私達に全ての事を!!」 「…………」 今話すのも全て運命か…覚悟を決める
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加