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「クソ!今の奴は一体」
考えようとしたがやめた、まずはこの学校を出る方が優先だ
「………」
と、そこに翔梧が廊下から帰ってきた
「あ?翔梧いつの間に廊下に行ったんだ?」
「いや、急にトイレに行きたくなっちゃってさ!それよりも窓ガラスが割れる音がしたけどどうしたん?」
「それがね、佐々川先生が回収されちゃったんだよ!」
「ごめん、大まか過ぎて分からないじゃん…」
「なんか突然に『アポロン』って奴が現れて、佐々川を連れて行ったんだ」
「へ~なんだそりゃ…出来事は分かったけど内容がさっぱりだ」
『やれやれ』とでも言いたげな感じで首を傾げる
「細かい詮索は後だ!早くここから出るぞ!!」
4人は急いで校舎内から脱出する
「(アポロンねぇ…)」
走りながら見た翔悟の横顔はいつになく真剣に見えた
~錬也宅~
「ぷは~!助かったじゃん」
緊張の糸が切れたのか、翔梧が深呼吸をする
「誰とも会わなくて良かったね~」
結花も荒い息遣いで話す
「それに…しても……あの連れていった奴は………」
紫乃も息を切らしている
「ああ、アイツは何者なんだ…(俺の正体を)」
そう考えた時
「錬也」
結花がいきなり名前を呼んできた
「どうした?」
「あの人が最後に言った言葉、私聞こえちゃった」
「…………………そうか。」
「錬也が、あのベルセルクの子供だって本当?」
「!?(だから…私の…)」
納得をする紫乃
「錬也…」
心配そうな目で見てくる翔悟
「教えて錬也、私達に全ての事を!!」
「…………」
今話すのも全て運命か…覚悟を決める
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