悪夢と真実

21/27
前へ
/38ページ
次へ
「アテナ?クロノス?何の名前だ?」 「アテナは戦争の神、クロノスは時を司る神の名前だ」 「ほ~、お前よく知っておるのう」 「ふん」 顔を隠す様にアテナの目線からズレる 「それにしても、お前も俺達とあんまり年は変わらないじゃねーか…昼間のアポロンって奴もそうだったが、お前達は政府側についてるのか?」 錬也が一歩前に出る 「アポロン?あぁ…そういや佐々川だか言う奴の回収に行ったらしいのう。ま、他に関しては教えてやる義理はないわ。さて、無駄話はこれ位にしておくか。本当は明日からじゃけど、他の奴等には内緒で来てるからのう…早くしないとNo.1にバレちまう、さっさと始めるとするかわいのう!!!!!!」 食べていたリンゴを口に放り込んだと思ったら、両手には刀が握られていた 「(いつの間に!?)翔梧、結花と紫乃を頼む!」 「分かったじゃんよ」 アテナを睨みながら小声で指示をし、翔梧が二人を後ろへ下げる 「錬也!!」 翔梧に手を引かれながら名前を呼ぶ結花 「大丈夫だ…負ける訳にはいかないからな」 自分に言い聞かせる様に答える 「カッカッカ!異能を使わないで我に勝つつもりか?大きく出たの~、ま、一瞬で終わらない様に楽しませてもらうかいのう!!」 そう言って笑うと姿が消える 次に気付いた時は目の前だった 「なッ!?(速すぎる!!)」 「なんだ、こんなもんかいの」 斬りかかる しかし 「うおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」 翔梧がアテナにタックルをしてギリギリ軌道が逸れる 「悪い翔梧!助かった」 「良いじゃんよ!お互い様だ!!」 「そう…錬也、あなただけで戦う訳じゃ……ないわ。仲間を頼っても…いい」 翔梧、紫乃が隣に並ぶ 「ち…ぞろぞろと来るもんじゃないぞ。一気に終わらせるとつまんないからのう!まぁ、もういいか…」 アテナが呟くと持っていた刀を手放す
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加