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「それはさて置き錬也」
「ん?何だよ」
「お前が社会科で起きてるなんて珍しくないか?」
「まぁ、たまには起きてなきゃな。結局怒られたけど」
そう、実際いつもは寝ているのだが、他の授業で寝過ぎたせいか、あまり眠たくなく起きていた
授業は佐々川担当の社会
「(社会か…いつもなら挨拶したらすぐに寝れるのにな)」
机にうつ伏せに倒れながら半目を開けて黒板を見る
「今から約300年前、この日本に『異能者』と言う者が現れた。それが始まりの異能者、通称『ベルセルク』
こいつの影響により異能者が続々と増えていき、そして『異能者』達はその力を使い当時の政府にクーデターを仕掛けやがったんだ。
しかし結局は、リーダーだったベルセルクが死ぬことにより政府側の勝利となったが、異能の力を恐れた政府は異能者を一人残らず殺すようにしたらしい」
そんな様な事を黒板に書きながら説明された
「(異能者ねぇ…)」
歴史なんて真実かどうかも分からない過去の事なのに何故やるのか分からない
「でも先生よぉ!どうやって異能者とかを見分けたんだ?」
翔梧が手を挙げて質問する
「あぁ?なんか全ての子供をターゲットにしたらしいぞ…」
「でも、そこで全員殺されちゃったら俺達とか産まれてなくない?」
確かに………全員殺された筈なら俺達は、いや祖先逹はどうなっているのか
「ターゲットにされただけで全員死んだとは言ってないだろ」
「な…にゃ、にゃる程…」
「(って事は一般人は結構生き残ったって事なんだな)」
納得した後は違う話になってしまい、とたんにまた睡魔が襲ってきた
「(あ…眠)」
そこで俺は意識が途切れた
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