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『はぁ、はぁ…』
手を繋ぎ、走っている男女…その後ろには何人かの仲間がいる
しかし、手を引かれていた少女が転ぶ
『おい、大丈夫か!?』
手を引いていた少年が担いで立ち上がる
『だめ…もう私は置いていって!』
『ふざけろ!何言ってんだ!?』
ふと後ろを見ると、武器を持った男達が追い掛けて来るのが見えた
『(クソッ!!まだ付いて来やがる!)皆…先に行け!!ここは俺が…』
と言うと少年は仲間に担いでいた少女を渡し、1人で武器を持った男達に突っ込んで行った
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「…………………………んや……………………錬也!」
「ん?」
誰かの声が聞こえる…目を開けると
「よ、やっとお目覚めか?」
そこには翔悟がいた
周りを見ると、皆は下校を始めていた。
どうやらHRも終わってしまったらしい
「どんだけ寝てたんだよ俺…つか起こせよ!
(さっきのは夢か…)」
翔梧の腹をド突きながらも、夢を思い返すが曖昧な夢であまり記憶がない
「悪ぃ悪ぃ!いや、佐々川に『絶対に起こすなよ!!!!!!』って言われたもんだからな~」
「クソッあの野郎!ま、別にいいかな…起きててもやる事ないし」
ため息をつく
「そりゃそうと、今日お前んちに行って良い?俺んち、今日親が居なくてさ♪」
「急に話題変えすぎだろ…まぁ、俺んちも親居ねーから良いけどよ…」
母さんは仕事で今日は出張、父さんは俺が生まれる前に死んだと聞いていて顔も知らない
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