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「テレビがダメなら、ラジオやパソコンはどうなってるんだ?」
ラジオをつけ、パソコンを開く
しかし
「ラジオは放送してないし、インターネットも政府のマークが映ってやがる」
「ダメだ~携帯も同じく」
翔梧が携帯を揺らしながら伝えてくれる
政府のマークが映ってから少しするとテレビから音声が聞こえた
中年男性の低い声だ
『え~今、テレビやラジオを聞いている諸君。悪いが今は政府が全ての情報源を掌握させて貰っている。理由はただ1つだ』
同じ放送が同時に流れ出す
『また、この現代に「異能者」が現れたらしい。何故分かったかと言うと、ここ最近に起こっていた連続殺人事件、その不可解な犯行を調べた所…300年前にあったクーデターからの資料でついに分かったのだ』
「おいおい…嘘だろ?」
不意に今日やった社会の授業で佐々川が言ってた言葉が脳裏をよぎる
『子供全員をターゲットにしたらしい』
しかし、そんな事はある筈がないと考えるのをやめるが嫌な汗が止まらない
「………………」
あの翔悟も何も話さない
テレビの音声がそこからは女の人に代わった
『エッとね~♪
そう言う事で、子供達には悪いんだけど
また、死んで貰っちゃうよ♪』
「な…!?」
この瞬間、俺達の当たり前の日常が崩壊した…
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