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「おはようテイト。」
「よう、テイト。何かわかったか?」
「謎は深まるばかりだったよ。」
…
「アリスが自称しているクレアはマニアックなキャラでアリスにそっくり。っでクレアのモデルは実在しないはずのテイトの姉って事ね。」
「ややこしいな。」
三人で頭をかかえる。
「やあ、おはようテイトくん、カグラくん、理沙さん。」
『まっつん、おはよう。』
「どうしたの、深刻な顔して。」
「いやね…。」
…
「それ、漫画から出てきたって考えれば辻褄あうよね。」
まっつんは驚きも臆する事もなく言った。
まあ、うん。返す言葉もございません。
「でも、そんなの非現実的じゃない?整形でそのキャラクターにそっくりになってる、なりきり猟奇少女かもしれないし。」
まっつんに果敢に挑んだのは理沙だ。
「えっと…、なんと言うか現実的が拗れて漫画から出てくるってのより非現実的に感じるんだけど。」
まっつんの弱気なカウンターは、理沙を黙らせるには十分だった。
「ま、まあ。直接、本人に訊かないと本当の所は分かないんじゃないかな?」
「そうだな…。」
神楽と僕は呆然とする理沙を見ながら言った。
「ところで、まっつんは部活なに入るか決めた?」
「漫研に入ろうかと…。テイトくん達は?」
「オカ研…。賭けに負けたんで。」
「私もオカ研」
「俺も。」
理沙と神楽も続いて答える。
「オカルトブームか何か来てるの?」
まっつんは、クレアの件よりよっぽど驚いた表情で言った。
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