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アスペルガー
これは私がまだ巳月さんと出逢う前の出来事。
小学校の頃から自分の事が嫌いで、周りと上手く打ち解ける事が出来ない自分に嫌気が差していた。
努力は私なりにして来たつもり。
でも、皆と距離を縮める事が難しくて言葉もしどろもどろになるし。
仕舞いには段々と相手にされなくなった。
小学 高学年の時、Yという女教師が担任だった。
いつも何のために?
という理由だったのかもしれない。
当時の私は宿題が大嫌いで宿題忘れの常習犯だった。
いつものように宿題をやらずに学校行って、担任に怒られて廊下に出された。
「どうして宿題をやってこないの?」
と言われて、どうしてって…、
何も解らなかった。
ただ先程も言ったが、宿題にクラスに魅力なんて感じてなくて。
ただそこに居るだけで。
影のような空気のような存在だとたびたび言われていた。
だから私自身、学校がつまらなかった。
友人と遊ぶのは好きだったけど、閉鎖された空間が何よりも苦痛だった。
特に担任が嫌い。
あちらはクラスに馴染んで貰おうと四苦八苦したとは思うが、
そんなものこちらには知らない事だ。
毎日毎朝、廊下に呼び出されてはゲンコツや平手打ちが続いた。
今でそんな事があったら減給どころか停職処分では済まされない。
昔だから出来たようなものだ。
毎朝 同じ説教。
何をそんなに怒る事か?
勉強しないだけで何が悪い?
その教師に何かマイナスな事でも起こるのか?
などとボンヤリとした思考で考えていた。
そういえば中学校の時も同じだったな。
宿題忘れ常習犯になってた。
他校の小学生達が集まった中学校はマンモス校といってもいいくらい人数が多く、
2~3年生は6クラスで1年生は7クラスあった。
それぞれのクラスで40人くらい居たのだから、
かなりの人数がいた筈だ。
友達は部活で出来た。
クラスでは馴染める人間がいなかったので、部活が非常に楽しかった。
私はパソコン部に所属。
殆ど遊びに行ってたもんだけど、一緒に居る事が嬉しかったんだ。
その頃の私は。
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