体育祭

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午前中の種目が終わり、休憩に入った。 今の時点で結果は 1位 3年・2位 2年・3位 1年 個人競技では2年が頑張っているが、団体 競技では3年が威厳を見せて、圧倒的な点差が出ている (このままじゃ、今回も負けちまう。) もっと団体競技で頑張らないと優勝出来ない。どうすればみんなをもっとやる気にさせられるだろうか? 「宏哉、どうかしましたか?そんな顔をしているとみんなが困ってしまいますよ。」 ひどい顔をしていたらしい俺を心配してか、蓮が話しかけてきた。 俺はどうすれば優勝出来るか悩んでいたと蓮に話した。 「蓮はどうしてそんなに優勝にこだわるんですか?3年生は今回が最後の体育祭です。勝っておわりたいと思っている3年生に花を持たせるのはいい事ではないのですか?まぁ、だからといって本気を出さない、手を抜くっていうのは相手を馬鹿にしているようなもので許せないけどね。」 「たしかにそういう考えもありだとは思うけど・・・でも、だからこそこれからは俺たちが学校のみんなを引っ張っていきますっていう決意表明?みたいなものにしたいんだ。うまく言えないんだけどな。」 こういうときにうまいこと言えたらいいのに、自分でも何言ってるのか分からない。ちゃんと言葉にできてないから胸がモヤモヤしちゃう自分って・・・。 でも、これが自分が優勝にこだわっていた理由だ。ただたんに、負けたくないっていう気持ちもあるんだけどな。
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