ハント2

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「さて、納品だな」 ダリルはそう告げると、カウンターへ納品物を乗せる。 係りの者が目を丸くしてダリル達を見る。 「あのぉ~  貴方達は4人だけ…そんな訳ないですよね。  残りの方とは後で待ち合わせですか?」 そんな事を言ってくる。 それを聞いたダリルは… 「くっくくくくっ。  ハゲルの旦那よぉ。  何処かで聞いた台詞だな」 「むぅ。  無理ないだろーねぇぃ」 2人のやり取りを、係りの者は不思議そうに見ている。 「うちのヤロウ共がすまないねぇ。  気にせず査定してくれない」 ロゼッタが、係りの者を促す。 「は、はぁ…」 なんとも言い難いような顔で一行を見た後、査定へ入るのだった。 ハゲルは、そんな彼女を暖かい目で見ている。 カリンからキモイって言われ、少しヘコンデいるが… そんなハゲルが、おもむろに言う。 「姉ぇちゃんよぉ。  その査定はいけねぇなぁ」 「はい?」 いきなりのハゲルの指摘に係りの女性が驚く。 「その、ハウングルドルフの皮の値は高く付け過ぎだねぇぃ。  良く見ねぇとなんねぇ。  表だけじゃなくて、ウラを見てみな。  そして、皮を少し引っ張って明かりに透かしたりすんだぜぃ」 女性は唖然としてハゲルを見る。
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