ハント1

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実はダリル、こう見えても美食家だ。 本人は認めてはないが… そのため、旨い物には目が無い傾向にある。 特に、ロゼッタから調理法を習い始めてから、その傾向が強くなったようだ。 そのダリルが虜になる旨さ。 絶滅危惧種になったのも、その辺が原因なのかもしれない。 実は北の地では知られてないが、フォルポトロスの肉は高級食材として知られている。 そのため、毎年多くのハンターがフォルポトロスに挑み散っているのだ。 「確かに旨いねぇ。  けどさぁ。  絶滅したら、二度と食べられないんだよ。  良いのかい」 そう、ロゼッタに諌められる。 「ふむ。  そうだな。  善処しよう」 呟くように告げるダリルだった。 一方、カリンだが… 話へ加わることなく、夢中で肉を食べているのだった。 食事を終えると直ぐに移動を開始する。 此処で解体したため、血臭が漂っているのだ。 レンビギなどがうろついているのを、さっきから何度か追い払っている。 レンビギは、この地に元々生息していた種だ。 そのため、不要に狩る必要はない。 なので、追い払うに留めた訳だ。 無論、血に惹かれた獣が現れるような所で寝れる筈もない。 そのため、街道まで移動したのだった。
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