ハント3

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そして、プフユム。 この討伐は剣と分銅を使用して行った。 剣は、熱晶石が組み込まれた新しいグレートソード。 その高熱はあらゆる物を焼き斬るだろう。 そう言う意味では、道具が良いとも言える。 まぁ、実際に扱えるのはダリル位であろうが… だが、プフユムのスピードへ対応できた反射神経とスピード。 コレはどうだろうか? 大男で、力はあるが動きの遅いハゲルでは無理だろう。 だが、他のハンターとて、無理だったのでは? 咄嗟に避けて蹴飛ばしたが… 軸足が埋まる程度で足も折れてない。 軽く吹き飛ばしたが… 他の者に同じことは無理であろう。 最後の跳躍は、ハゲルに論外と告げられてしまった。 そう考えるに、自分の力は特殊なのか? そう考え始めたようだ。 ハゲルにしたら、考えるまでもない話だ。 絶対に、他の者へは聞かれてはなるまい。 人々に恐れを抱かせるのに十分だからだ。 そうなれば、魔女狩りならぬ、放術師狩りが始まってもおかしくはない。 現に付与師は保護と言う名の元に連れ去られているではないか。 付与師は攻撃方法がないため、恐怖の対象とはなっていない。 一般ではだ。 だが、上流階級の者達にとって付与師は、恐怖の対象なのだ。 付与師が放術に目覚めたら… その恐怖が付与師管理へ走らせている。 まぁ、彼らの危惧は、ダリルとカリンといった者で実現されているのだが… 知られたらどうなるか… ソレに対してはダリルも気付いている。 なので、不用意な発言は行わない。 だが、肉体の能力に対しては、全く認識してなかったのだった。
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