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大体だ、巨種を1体倒すだけで莫大な利益が得られる。
普通の獣クラスで考えた場合、日本円で数十万程度は利益を得られるだろう。
これが危険度の高い猛獣だと数百万クラスだ。
場合によったら、一千万を超える。
巨種クラスの下位で一億近くから一億を超える。
飛竜クラスともなれば、1頭が数百億から数千億。
属性竜ならば兆に届くだろう。
こちらの世界で近代兵器を用いれば、容易く倒せるかもしれない。
しかし、戦闘機1機を落とされた場合の経済損失を考えたら…
数十万円で足りるだろうか?
兵器の運用コストも馬鹿にできない。
そんな低価格で討伐するか?
こちらの世界の傭兵に、{ドラゴンを倒して欲しいので、数百万で頼む}と告げたらはっ倒されるであろう。
無論、ドラゴンはブレスを吐く。
銃などは高高度を飛来する竜には届かず、ブレスに蹂躙されることとなる。
傭兵がドラゴン並みに高高度を、生身で飛行できるなら別であるが…
また、ダリル達の世界には兵器などない。
そのため、剣や槍、弓などの武器に多大な金を掛けている。
鎧も無論だ。
さらには、色んな罠を時間を掛けて仕込む。
それらを統合して狩るのが通常だ。
そう、ハゲルが行っていたような狩方である。
この場合、準備に莫大な経費が掛かる。
それに1チームではなく、多くの人間が係わることになるのだ。
そうなると、個人で得る額など全体から考えると、極小の純利益となる訳だ。
だが…
ダリル達は自分達で全てを賄っている。
メインの武器である晶石。
これは、ダリルとカリンが創りだしている。
空晶石は道端に落ちているので、それを回収。
無論、使った後の晶石も再利用だ。
武具と罠の作成メンテナンスはロゼッタ。
鍛冶屋へ支払うこともない。
主要メンバーは4人、追加でも極少人数だ。
つまり、得られる額はデカく、出て行く額は少量。
貯まるのが、当然と言えよう。
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