ハント3

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大体だ、巨種を1体倒すだけで莫大な利益が得られる。 普通の獣クラスで考えた場合、日本円で数十万程度は利益を得られるだろう。 これが危険度の高い猛獣だと数百万クラスだ。 場合によったら、一千万を超える。 巨種クラスの下位で一億近くから一億を超える。 飛竜クラスともなれば、1頭が数百億から数千億。 属性竜ならば兆に届くだろう。 こちらの世界で近代兵器を用いれば、容易く倒せるかもしれない。 しかし、戦闘機1機を落とされた場合の経済損失を考えたら… 数十万円で足りるだろうか? 兵器の運用コストも馬鹿にできない。 そんな低価格で討伐するか? こちらの世界の傭兵に、{ドラゴンを倒して欲しいので、数百万で頼む}と告げたらはっ倒されるであろう。 無論、ドラゴンはブレスを吐く。 銃などは高高度を飛来する竜には届かず、ブレスに蹂躙されることとなる。 傭兵がドラゴン並みに高高度を、生身で飛行できるなら別であるが… また、ダリル達の世界には兵器などない。 そのため、剣や槍、弓などの武器に多大な金を掛けている。 鎧も無論だ。 さらには、色んな罠を時間を掛けて仕込む。 それらを統合して狩るのが通常だ。 そう、ハゲルが行っていたような狩方である。 この場合、準備に莫大な経費が掛かる。 それに1チームではなく、多くの人間が係わることになるのだ。 そうなると、個人で得る額など全体から考えると、極小の純利益となる訳だ。 だが… ダリル達は自分達で全てを賄っている。 メインの武器である晶石。 これは、ダリルとカリンが創りだしている。 空晶石は道端に落ちているので、それを回収。 無論、使った後の晶石も再利用だ。 武具と罠の作成メンテナンスはロゼッタ。 鍛冶屋へ支払うこともない。 主要メンバーは4人、追加でも極少人数だ。 つまり、得られる額はデカく、出て行く額は少量。 貯まるのが、当然と言えよう。
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