ハント4

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ダリルとハゲルは、狩った獲物をハンター達と共に回収。 宿営地へ戻ることにする。 プフユムは、放術で倒したことにする。 見る者が見れば、おかしいことに気付くであろう。 死体が綺麗なのだ。 傷は2箇所。 斬り飛ばされた尻尾と、頭蓋だけである。 だが、合流前に大まかに解体を済ませていたため、気付かれなかった。 と、言うか、ハゲルが気付いて、慌てて解体したのだが… 心配したハンターが迎えに来て、解体を手伝う。 そして、宿営地まで素材を搬出したのだった。 手伝ったハンター達は、2人でプフユムを討伐したと、しきりに感心している。 とてもではないが、ダリル1人で倒した。 それも、身体能力のみでなどとは言えない。 知られたら、それこそ化け物扱いされるであろう。 流石にダリルも、ハンター達の態度で不味いと実感したようだ。 軽く冷や汗状態である。 まぁ、そんなことは知らないハンター達は、完全に英雄視しているのだが… そんな彼らも、ダリルが人外スペックと知ったら… ダリルはハゲルに感謝である。 忠告されなかったら、何気に告げていたであろう。 その後、どうなっていたか… すぐには何もないだろう。 だが、後々、不味いことになっていたとの予測はできる。 考えを改めた、ダリルであった。 その後は宿営地での休息。 その際にダリルは、集めた素材を使用して調理を行う。 それを皆に振舞った。 これが調理師レベルの出来映えである。 喜ばれるスキルだが… (やれやれ。  これも、忠告した方が良いのかねぇぃ) 呆れるように考えるハゲルであった。
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