ハント2

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「フッ。  また、ハゲルのお節介が始まったな。  このオヤジはフィブスの街で査定人をやってたんだ。  だから目は確かだ。  それにお節介焼きでな。  若い者の面倒を見るのが趣味という変態だ」 「クォラッ!  誰が変態かあっ!」 真っ赤になって怒るハゲル。 「プッ。  ハゲルが茹で蛸になったよぉ」 海辺から遠いこの地ではあるが、蛸は知られている。 淡水蛸ではあるが… 普通に湖へ住み着いており、北の地では一般の食材だったりする。 思わず笑いそうになりながら、真面目な顔を維持しながら査定に戻る女性。 ハウングルドルフの皮の査定を終え、チラリとハゲルを見る。 するとハゲルは満足そうに頷く。 最初の査定では大損していたところだ。 逆にダリル達は損したことになるが… ダリル達の持ち金は既に個人で持つレベルではない。 国家予算の数年分は保持している。 元来、巨獣や巨竜の討伐報酬は高いのだ。 命懸けの仕事だから当然でもある。 難度によるが、1頭が最低でも日本円に換算して数千万以上のとなる。 難度が上がれば憶越えも珍しくはない。 そんな報酬を預金しているのだから、当然と言えるであろう。 査定の差額など砂粒程の価値も無いと言って良いだろう。 査定人の女性は次の素材であるフォルポトロスに取り掛かる。 しかし…
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