物語の始まり

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半分は冗談だったけど、半分は本気だった。 まぁそんな心配しなくても大丈夫だけど。 第一に、あんな美男子が 普通すぎる私に振り向く訳がない。 そういえば、さっきのあの感覚は何だったんだろう? まるで、時が止まったような… ─────キーンコーンカーンコーン 1時間目が始まる。 みんなそそくさと自分の席に戻り始めた。 あと1時間は落ち着いた生活が出来る。 いつもはただ眠いだけの数学の中西先生の授業も、ありがたく思えた。
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