物語の始まり

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車の窓ガラスを雨粒が叩く。 何度も何度も… 私は、秋山詩織(アキヤマシオリ) 高校1年生の16歳。 雨は嫌いじゃない。 太陽はまぶしすぎる。 それに、雨の日はお父さんが車で学校まで送ってくれるし。 森の中にあるあたしたちの家から 町へ行くために通る道は、 今どき珍しいけどコンクリートで舗装されていない。 そんな道を使って自転車で毎日登校するのは骨が折れる 雨の日なら、なおさらだ。
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