物語の始まり

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宮本先生とは私たちのクラスの担任だ。 それより、転入生なんて珍しい この学校を去っていく人は入学してからの半年に全校で5人くらい。 それに対して転入してくる生徒は1人もいなかった。 第一に、こんな田舎町に引っ越して来る人なんているわけがない。 町に1つしかないこの高校は、 こんなちっぽけな町でも そこら辺に住んでいる全ての高校生が入っているので 生徒数だけは多い。 わざわざ十数キロ離れた街の高校に進学する人なんていないのだから、 その転入生もこの町の住人になるのだろう。 「珍しいよね。」 ぽっともらしたように淳ちゃんが呟いた。
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