物語の始まり

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パチパチと手を叩く。 教室には30人程度しかいないのに やたらに拍手が大きく聞こえた。 ───ガラガラ がたついた扉を開けて入って来たのは、 "美少年" だった。 スラッとしたスタイルで どう見ても身長は180cm以上ある。 シルクのようなその肌はほのかに輝いているようにも見えた。 美しい黒髪に、整った目鼻立ち。 どこを見ても美しいとしか言いようがない。 そして、なんといっても 彼の瞳は 吸い込まれてしまうくらい 深い黒だった。
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