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「わぁ、綺麗…」
昼はにぎやかな町並みも、夜は静かに眠り。
星たちが瞬く真夜中の夜空には
綺麗な満月が輝く。
「ゆーり。」
「あ、りょうすけ。」
仕事で地方に来ている僕らは、もちろん同じ部屋。
「どうした、眠れない?」
「ん…、」
毎日の舞台のリハーサルや、仕事で体は疲れているはずなのに。
なんだか今日は、眠れなかった。
「ね、りょうすけ」
「ん?」
「満月、綺麗だね。」
「あぁ、東京じゃあんまり見えねぇもんな…」
「っくしゅ…っ/」
「ふふっ、おいで?」
「わ…っ/」
あっという間にりょうすけの腕の中。
「ん、ゆーり温かい。」
「くすぐったいよ…///」
「んー、良い匂い。ね、ゆーり」
「ん…、」
「今日、一緒に寝ようか。」
「んぅ…」
あれ、なんか眠くなってきたかも…
「おやすみ、ゆーり。また明日も頑張ろうね」
「ん、ぅ…」
ちゅっ、と僕の瞼にキスを落とした君の優しい笑顔を最後に
僕は眠りに落ちた。
朝起きたら、
おはようって
ちゅうしてあげようかな。
END
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