ねえ待って。

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夜はすっかり肌寒くなって。 真っ暗な月夜道を1人で歩くとなんだか 寂しくて。 僕の足は自然と、ある公園に向かっていた。 「ふぅ…」 ゆっくりとベンチに腰を下ろすと、疲れがどっと溢れ出した。 ここは、記念日にはいつも2人で立ち寄った場所。 2人の 始まりの場所。 「りょうすけ、逢いたいよ…」 あ、ダメだ… 「眠た、い…」 りょうすけ 会いに来て。 逢いたいよ。
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