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「ん…、」
あれ、僕寝ちゃったんだ…
だけど不思議と寒さは感じなくて。
「おはよう、ゆーり。」
「っ…/」
あぁもう。
横になった僕を膝枕する君。
僕の上には君のジャケット。
君だって、寒いはずなのに。
「ゆーり…?」
「ん…っ/」
なんだか悲しくて、
切なくて。
おもいっきり君に抱きついた。
「どーした?怖い夢でもみちゃった?」
「んーん…/」
もう記念日なんて、どうでもいいかも。
怖い夢より、君とさよならする方が
何十倍も怖いから。
「ゆーり。」
「…ん?」
「目、閉じて…?」
「っ…/」
「はい、いいよ。」
「え…?、わぁっ/」
僕の首元には、シルバーのリングのついたネックレス。
「気に入ってくれた?」
「うんっ、うんっ!!」
「ちなみに、俺とおそろいだから。」
「へ…、」
「これからもずっと傍にいてくれますか?」
「っ/、何それ…っ/プロポーズみたいに聞こえるよっ?」
「そのつもり、なんだけど…//」
「っ…!」
やっぱり。
僕には君しかいないかも。
「で、お返事は?」
「もちろんっ//」
「ふふっ、1年記念日おめでとう。」
「えぇっ!?覚えてたの!?」
「当たり前じゃん!俺がそんなの忘れるわけないし。」
「もう、大好きっ!!」
(さっき、キスされるかと思っただろ?)
(っ/、そんなことないもん!!)
(どうだかー(笑))
(違うってばぁー!//)
END
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