秘密基地

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チカチカッ…… クラクラッ…… 『うぅっ…気分ワルっ…』 私の周り半径2mに座るおっさん達が「主役遅し」とばかりにタバコをふかす。 そのタバコの煙と見上げてたシャンデリアのチカチカに急に具合が悪くなった。 私は隣に座ってる祖父のシャツの袖をクイックイッと引っ張る。 「…ん?どうした、唯亜(ゆあ)?」 「…すみません、お祖父様。…… 私…気分が悪くなって…… ……暫く、外の空気を吸えば治 ると思うの…。」 祖父は心配そうな顔をしながら、少し会場を見回した。 目線の先には社長らしき人が周りに座っている親族らしき人達と楽しそうに談笑している。 しかし、その中に私と同じ歳くらいの男の子はいない。 それを確認したのか、再び視線を私に戻すとコクリと頷いた。
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