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森は入ってすぐ分かれ道になっていた。
右の道は少し行くとガーデン用のテーブルとイスがあるだけの行き止まりだった。
「なーんだ。」
まあでも言ってもここは単なる庭の一画だしそんなものか、と思い直す。
引き返して今度は左の道をいく。
すると少し歩いた所に体育倉庫くらいの大きさの小さなログハウスがあった。
古い建物ながら手入れが行き届いているのが外装を見ただけでも分かる。
このお屋敷を作った人は余程の庭好きみたいだ。
ログハウスの入り口は3段位階段があって両端にパンジーなどの綺麗な花のプランターが置かれている。
ログハウスの入り口に耳を当てた。
人の気配はない。
試しにドアを開けようとしたが、鍵がかかっていてあかなくなっている。
「まあ、そうだろうとおもってたけどね。」
小さく独り言を言う。
「誰?」
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