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いてもたってもいられなくなった僕はすぐに帰国を考えた。
が、飛行機が飛んでくれなかった。
くそっ!僕はまた何もすることが出来ないのか。
しかし震災から一か月が経った頃一件のメールが届いた。
{龍。
連絡が遅くなってごめんなさい。
私は無事です。モリケンから龍がとても心配していると聞きました。
ありがとう。
でも残念ながら彼は帰らぬ人となってしまいました。
家も流されこれからどうするかまだ考えられる状況じゃありません。
でも龍、これを読んで龍が帰国を考えるならそれはやめてください。
龍には龍の目標があるはずです。
龍がフランスで活躍してるのが私の今の支えになっているのは間違いないから。
龍、ガンバレ。龍、ガンバレ。}
涙が止まらなかった。彼女はここまでの逆境にいながらそれでも自分の事を応援してくれている。
僕程度の頑張りが今の彼女を支えられるならいくらでも走り続けよう。
彼女がもう一度心から笑えるようになるまでいくらでも走り続けよう。
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