ファイナルストーリー

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もうすぐ春が来る。 僕が生き返って外に出た時、季節は冬の入り口だった。 そして今は冬の出口と春の入り口の間に立っている。 何年待ったんだろう。 そして何年待たせたんだろう。 あの時合唱祭のパンフレットを落としてから今日まで僕らの思い出は小さくて、でも濃くて。 何度すれ違っただろう。 何度やり直せたらと思っただろう。 全ての終着駅がここにある。 彼女は長い髪を風でなびかせながらゆっくりと僕の横に座った。
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