はじまり

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町を追い出された鬼たちは移り住んだ町でなんの問題もなく暮らしていた その中にはもちろん貴族の子を殺した鬼もいた 名はレヴォル その鬼の子は小さな頃から人間の事が嫌いだった なぜあんなに弱い人間が俺たち気高く強い鬼と暮らしているのかと 疑問を抱いていた 十二歳になった彼は学校に通っていた その学校にはその町一番の貴族の子が通っていて彼は親の権力を武器に人々をいじめ、鬼に対しては おまえたちのような怪物は勉強する必要などない、町で人に役たつ仕事をしていればいいなどと 毎日のように豪語してい
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